代襲相続とは、本来相続人となるはずだった人が、被相続人よりも先に亡くなった場合や、相続権を失った場合に、その人の子どもや孫が代わりに相続人となる制度です。
今回は代襲相続でよくあるトラブルや対処法について解説していきたいと思います。
代襲相続でよくあるトラブル
代襲相続でよくあるトラブルとして次のようなものが考えられます。
疎遠のため連絡が取れない
代襲相続人となる人は、被相続人の家族と長年疎遠であったり、あるいは全く面識がなかったりすることが少なくありません。
このため、遺産分割協議を行うためには、まずその人の現在の所在を特定し、連絡を取る必要があります。
連絡先が分からない場合、他の相続人は戸籍を辿って住所を特定したり、家庭裁判所に不在者財産管理人の選任を申し立てたりするなど、多くの手間と時間を費やすことになります。
遺産を巡るトラブルに発展する可能性がある
代襲相続人は、予期せぬ形で相続人となるため、遺産分割に対する知識や思い入れが、他の相続人と異なることがあります。
たとえば、他の相続人が被相続人の介護を長年行っていたり、事業を手伝っていたりした場合、その労力や貢献度を代襲相続人は知らないことがあります。
そのため、遺産分割協議において、代襲相続人が法定相続分通りの分割を主張し、他の相続人と意見が対立することがあります。
遺産分割協議が円滑に進まず、感情的な対立が深まり、最終的に裁判に発展する可能性が高まります。
代襲相続のトラブルに遭った時の対処法
代襲相続を巡るトラブルは、法的な知識がなければ解決が難しいことがほとんどです。
トラブルに直面した際は、弁護士などの専門家に相談し、適切な対処法を検討すべきです。
具体的な対処法は、トラブルの内容によって異なります。
連絡が取れない場合の対処法
代襲相続人の所在が分からない場合は、まず戸籍を辿って住所を特定し、内容証明郵便を送付して連絡を取りましょう。
それでも連絡が取れない場合は、家庭裁判所に不在者財産管理人の選任を申し立てます。
不在者財産管理人が選任されれば、その人と遺産分割協議を進めることができます。
遺産分割で揉めた場合の対処法
代襲相続人と遺産分割で意見が対立した場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることを検討しましょう。
調停では、調停委員が双方の意見を聞き、冷静に話し合いを進めてくれます。
調停でも合意に至らない場合は、審判手続に移行し、裁判官が遺産分割の方法を決定します。
まとめ
今回は代襲相続でよくあるトラブルと対処法について解説しました。
代襲相続では、姪や甥が相続人になった場合、疎遠である可能性が高いためトラブルになりやすいといわれています。
遺産分割の話し合いなどで争いに発展しそうな場合には弁護士に相談することを検討してみてください。






